斜面安定工法
フリーフレーム工法
概要
フリーフレーム工法は、ユニット式フリーフォーム(金網型枠)を配置し、鉄筋・アンカーを施工した後、モルタル・コンクリートの吹付けを行って、のり枠を形成する現場打設ののり枠工法です。
この工法は、アンカー工・岩盤緑化工との組み合わせも可能で、岩盤法面緑化、急傾斜地対策、掘削地山の補強等広い分野で確実なのり面保護ができます。
特長
- ユニット式フリーフォームは、地山の凹凸にそって設置できるので、ならし作業を必要としません。
- ユニット式フリーフォームは、埋めころしとなるので、解体作業が不要です。
- 地山に直接コンクリート類を吹付けるので、地山と梁が一体となり、十分な強度が得られます。
- すべての梁が連結しているため、地山の崩落に対しての抵抗力があります。
施工手順
1.のり面清掃
2.ラス金網張付け
3.フリーフォーム設置
4.配筋工
5.アンカーピン打設
6.枠モルタル吹付け
7.枠内植生基材吹付け
8.完了
ノンフレーム工法
新技術活用促進システム登録工法
(NETIS登録工法NO.CB-020050-A)
概要
自然斜面上の「緑」を活かして、比較的短い3~5mの長さのロックボルトを多数斜面に打設して、地山と補強材との相互作用により斜面を安定させます。
特長
- 自然斜面の「緑」を除去しないため、環境にやさしい工法です。
- 鉄筋挿入(ロックボルト)による地山の補強効果、支圧板による土塊の押さえ込み効果、頭部連結材(ワイヤーロープ)による引き留め効果などにより複合的に斜面の安定を向上させます。
- 樹木の伐採や切土作業が無く、残土処理なども伴わないため、コスト縮減が可能となります。
- 使用材料及び施工機械が軽量であるため、樹木の多い急斜面での施工性に優れています。
施工手順
1.ロックボルト打設位置の決定
2.ロックボルト打設
3.グラウト注入
4.確認試験
5.ワイヤーロープ取付
6.完了
割付図